【高校入試問題の問題点-1】 地理的な知識や技能がほとんどなくても解けてしまう問題 

 入試問題と学校の定期考査問題の違いの一つは,想定外の別解が認められるかどうかにあります。

 入試については,どこの自治体でも,「答えがこれしかない」という問題を作成せざるを得ず,そのために,問題が易しすぎる,単純な知識だけで解けてしまう,そういうものになりがちです。

 先日行われた平成29年度都立高校入試の問題でも,次のように,紙面のほとんどは正解を導くのに必要のない情報で埋め尽くされており,「思考力を問う」問題は出しにくい現状にあります。

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 今回,気になったのは,まず大問1の問1で,移動経路を地形図に記入する問題ですが,

 各地点での景観写真は,問題を解く上で参考にする必要がありません。

 どういう方向へ向かい,どこで曲がり,何の橋を渡ったかがわかれば,解けてしまいます。

 南西がどっちかわからなくても,道が南西方向にしか伸びていないし,

 南東がどっちかわからなくても,550m移動できる方向が1つしかないので,

 方位がわからなくてもルートが選べてしまいます。

 そもそもが,今,実際にある橋が描かれていないような古い地形図にルートマップを記入する必要がなく,観光地図があるならそれで十分ですし,地理院地図を用いて印刷した用紙に記入する,という方法が授業でも実際的です。
 
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