中学校社会科のアクティブ・ラーニング

アクセスカウンタ

zoom RSS 【社会科カリキュラム−2】 歴史総合(仮称)の教科書

<<   作成日時 : 2016/11/27 01:44   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 ある雑誌に投稿されている高校新教科「歴史総合(仮称)」に対する提言に,次のようなコメントがある。

>「中学歴史だけの浅薄な知識で日本文化や日本歴史を知らずして,世界との比較は不可能である」

 高校で日本史を履修しなかった人たちは,本当に日本の文化や歴史を知らず,世界との比較ができない大人になってしまったのだろうか。

 逆に言えば,高校日本史Bの教科書を学んだ人は,それができる大人になったのか?

 そうではないから生まれようとしているのが,「歴史総合(仮称)」なのである。

 「中学歴史=浅薄な知識」と書かれているが,ご自身が提案されている「内容の具体例」のほとんどは,中学校の歴史の教科書に書かれている。

 私が心配しているのはむしろ,高校で新しく生まれる「歴史総合(仮称)」の方が,中学校の学習よりも質が低いものになりかねない,という問題である。

 このことは,奈良の大仏や元寇の内容に何時間もかけて学習できる小学校の歴史学習の方が,中学校の歴史よりも,より詳しい内容を子どもが調べて発表している,という問題と少し似ているところがある。

 当たり前の話だが,近現代の歴史は,中学校教科書レベルでも,かなり世界史に関する記述が書かれている。

 世界史に日本史は含まれると言ってしまうと言い過ぎだろうが,日本国内で起こったことが,外国と何の因果関係もない,という時代ではないからである。

 世界史を学ぶとき,よく「グローバル化への対応」と言われるが,今やグローバリズムVSナショナリズムで後者に軍配が上がり始めている時代であり,新たな危機を迎え始めている実感を味わいつつ,生存を続けていくための国のあり方を真剣に模索すべき時期に来ている。

 歴史学習の果たすべき役割は大きく,そしてそのあり方はとても難しい。

 「知識」というより,「知恵」が求められる時代である。



 こういう時代に求められる教科書の私案は,次のようなものである。

 @ 年表によって,世界の日本の歴史的事実を確認できる場がある。

 昔なら,片っ端から暗記していたものだろうが,ねらいは「テーマを見つけること」にあり,

 そのための仕掛けを年表にしておく。

 A 次に,ある特定のテーマを設定するための,個人的な日記や回想が読める場がある。

 B さらに,設定したテーマを追究し,解釈を導くための資料的な読み物がある。

 C さらにその解釈に揺さぶりをかけるための資料がある。

 D 続いて,議論を行うために必要な資料がある。

 そして,重なり部分もつくった新たな年表のページに入っていく。

 「教科書」というより,本当の意味での「学習参考書」にしていただきたい。生徒がお金を出して購入するものなので。

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へにほんブログ村 歴史ブログへにほんブログ村 歴史ブログ 日本史へにほんブログ村 教育ブログ 中学校教育へ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【社会科カリキュラム−2】 歴史総合(仮称)の教科書 中学校社会科のアクティブ・ラーニング/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる